カメラを止めるな! 映画ネタバレ・感想 2回は観たくなる仕掛けが緻密で秀逸
社会現象やら盗作やらで話題の上田慎一郎監督作品「カメラを止めるな!(英題:ONE CUT OF THE DEAD)」を観に行ってきました。
ネタバレしたら元も子もない作品だけど、ネタバレの感想を書きました。
上田慎一郎監督が5年前に観た舞台「GHOST IN THE BOX!」をヒントに制作された映画。
前半で期待値を下げさせて、後半でその意味を回収するという構成がよくできていました。
詳しくはネタばれで。
作品紹介・あらすじ
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。
”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。
出典:http://kametome.net/
キャスト
監督・脚本・編集は上田慎一郎監督。
制作は吉田幸之助さん。
プロデューサーは映画監督養成のスクール「ENBUゼミナールと「日本ドローンアカデミー」代表の市橋浩治さん。
- 日暮隆之 / 濱津隆之
”早い、安い、出来はそこそこ”をキャッチフレーズに再現VTRなどを主に活動している映画監督。
twitter - 日暮真央 / 真魚
ADとして働いている日暮隆之の娘。泣き演技の時は目薬は使わないというこだわりで役者と揉める。 - 日暮晴美 / しゅはまはるみ
若いころは女優をしていたが、役に入り込み過ぎて暴走することが多く、トラブルを起こして役者を引退している日暮隆之の妻。 - 神谷和明 / 長屋和彰
日暮真央がファンのイケメン俳優。
twitter - 細田学 / 細井学
日暮隆之監督の再現VTRによく出演しているアルコール中毒で娘を持つ中年の役者。ゾンビ映画にカメラマン役で出演する。 - 山ノ内洋 / 市原洋
ゾンビ映画に助監督役で出演する。
twitter - 山越俊助 / 山崎俊太郎
軟水しか飲まない役者。硬水を飲むとお腹を壊してしまう。ゾンビ映画に音声役で出演する。 - 古沢真一郎 / 大澤真一郎
ゾンビ映画の。 - 笹原芳子 / 竹原芳子
ゾンビ映画のプロデューサー。映画を鑑賞した東野幸治さんにはCGじゃないかと思わせるほどの役者。
twitter - 吉野美紀 / 吉田美紀
ゾンビ映画のスタッフ。
twitter - 栗原綾奈 / 合田純奈
ゾンビ映画のAD。 - 松浦早希 / 浅森咲希奈
ゾンビ映画のカメラマンの助手。ズーム
twitter - 松本逢花 / 秋山ゆずき
ゾンビ映画の主演女優役のアイドル。 - 谷口智和 / 山口友和
ゾンビ映画のカメラマン役。腰痛持ち。
twitter - 藤丸拓哉 / 藤村拓矢
- 黒岡大吾 / イワゴウサトシ
- 相田舞 / 高橋恭子
- 温水栞 / 生見司織
カメラを止めるな! ネタバレ
前半「ONE CUT OF THE DEAD」
ゾンビ映画撮影
山奥の廃墟にゾンビ化した男性に迫られている女性。
女性は持っている斧を構えますが、男性とは元々恋人だったようで攻撃することができずにいます。
そのまま女性は壁際に追い詰められてゾンビ化した男性に首を噛まれてしまいます。
女性はゾンビを抱きしめながら「愛してる…」と囁きました。
「カット!」という声とともに数人の映画スタッフがカメラの視界に入って来ました。
そのうちの一人の女性が「いま何テイク目?」と聞き、「42テイク目です」と答えるカメラを持った男性は。
監督の男がゾンビに襲われる役の女優に声をかけ、「君に死が迫ってる…。本物の恐怖はあった?」。
女優の女性は「自分では出そうとしているんですけど、、」と言いますが、監督は「だから出したらウソになるでしょ!出すんじゃない!出るの!」と怒鳴ります。
監督の「もっと本物をくれよ!本物の顔を!」との言葉に怯える女優。
「なんで嘘になるかわかるか?お前の人生、今まで生きてきたすべてが嘘ばっかりだからだよ!嘘まみれのその面剥がせよ!」と監督は続けます。
ゾンビ役をやっていた男優が「ちょっと言いすぎじゃ、、」と、間に入りましたが、監督は男優にも怒ります。
「これは俺の映画だ!口を挟むな!てめえはリハの時からグダグダ言いやがって!」という監督。
メイク担当の女性が「少し休憩にしましょう」と言い、映画スタッフは廃墟の入り口付近まで休憩を取りに向かいます。
男優は「大丈夫?あの監督やべーよな」と言いますが、女優は「でも私が本物の演技ができてないから…」と落ち込んでいます。
監督とカメラマンは外に出ていて、録音担当の坊主の男性は無言で座り込んでいます。
男優と女優は、メイク担当の3人は椅子に座ります。
男優は「42テイクはやばいっすね」というと、メイク担当が監督がこの映画に入れ込んでいる理由を話します。
監督は今回の映画に賭けて借金もしたそうで、こだわりも強く斧も本物を使用しています。
すると、助監督がバケツを持って通りかかります。
メイク担当がバケツの中身を尋ねると、助監督は中身は血のりと答えます。
助監督は監督に屋上にありったけの血糊を持ってこいと指示されたようで、彼も理由は分からないと言います。
男優と女優が周りと見回すと、ガラスは割れ、廃材が散らばっています。
メイク担当の女性の話では、監督が日本全国の廃墟を回って見つけたらしいのですが、実は曰くつきの施設だと言い、旧日本軍が死体を生き返らせる人体実験を行ったという噂があると話しました。
その瞬間、廃墟の扉の方からガンッと大きな音がして、驚く男優と女優、メイク担当の女性。
男優は怖くなった雰囲気を和らげようと、メイク担当に趣味は何かと聞いて話題を紛らわせます。
趣味は護身術だと答えるメイク担当の女性。
さらにメイクの彼女は男優と女優に護身術を教えました。
メイク担当は相手に後ろから羽交い絞めにされた時に、「ポンッ!」と叫び、腕を垂直に振り上げて抜け出す護身術を教えます。
男優は「ポンッ!」と叫ぶ必要があるのか聞くと、彼女は「この掛け声が大事なのよ」と言います。
ゾンビ化
先ほど出て行った助監督が戻って来て扉のそばでタバコを吸っていました。
すると彼の後ろからうめき声が聞こえます。
振り返るとカメラマンの男が血まみれの顔面蒼白で建物の外に立っていました。
助監督が「何すかそれ?メイクリアルですね~。誰にやってもらったんですか?」と笑って話しかけると、カメラマンは急に彼の顔にゲロを吐きかけます。
カメラマンはすでにゾンビ化しており、助監督にさらに襲い掛かります。
外で助監督の悲鳴が聞こえたので、男優と女優の2人とメイク担当の女性は外に続く扉の近くにやってくると、助監督のちぎれた腕が飛んできます。
驚いた3人。
すると片腕がなく血まみれの助監督が、廃墟の中に入ってきて倒れこみます。
男優が助監督の脈がなくなっているのに気づき、本当に死んでいるとパニックになります。
そこにカメラマンゾンビが入ってきて女優に掴みかかり、女優の顔にゲロを吐きます。
男優がガンマイクを使ってカメラマンゾンビを外に押し出します。
そんなことをしていると、今度は片腕を失った助監督の男性がゾンビになって蘇り、一同に襲い掛かります。
助監督のちぎれた腕を外に投げ出すと、彼はそれにつられて外に出て行ったのでドアを施錠し、ゾンビを締め出します。
パニックになっていた3人ですが、その後ろで監督がずっと一連の様子を撮影していたことに気づきます。
監督は「これが映画だよ!嘘が一つもない!」と叫びます。
男優は監督を止めようとしますが、監督は男優を突き飛ばし女優にカメラを向けます。
「撮影は続ける!カメラは止めない!」とカメラ目線で怒鳴ります。
監督はこの撮影のために屋上で五芒星を書いて呪文を唱えたと言います。
さらに監督は「あれはちょうど一年前の夏だった。俺はこの映画の脚本を書いていて…」と言いかけたとき、ずっと座り込んでいた録音係が急に立ち上がり、廃墟の外に出て行こうとします。
監督が「何してんだ」と言っても「ちょっと…」というだけで、出ようということを聞きません。
周りが止めるのも聞かず、録音係は外に出てしまいます。
それからすぐ「離せ!うわ!やばい!」と音声スタッフの声が聞こえます。
車へと逃げるが、、、
しばらくの間、3人は怪我はないか確認しあったり、男優がスマホを出して連絡を取ろうとして、ここは圏外だとメイク担当が言います。
そこでメイク担当の女性が外にある車で山を降りようと提案します。
そのとき監督が戻ってきてドアを叩き、「俺だけだ!バケモンはいない!」と叫びます。
ドアを開けると監督は、ゾンビ化した録音係を羽交い絞めにして立っていました。
監督はゾンビを中に蹴りいれ、「アクション!」と叫びます。
ゾンビ化した男性から必死に抵抗する3人をカメラに収め、「これだよ!これ!」と叫ぶ監督ですが、メイク担当が怒り、女優が持ってた本物の斧で録音係ゾンビの首を切り飛ばします。
そして、男優は監督を角材で殴り倒し、3人は外の車に乗り込みます。
しかし、キーがなくエンジンがかかりません。
「車の鍵はたしか助監督が!」といった瞬間、車の窓に助監督のゾンビがぶつかってきます。
いつの間にか監督も戻って来て、その様子をカメラで撮影しています。
助監督ゾンビは女優を車の外に引きずり出すと、女優とゾンビはもみ合い、女優がカメラにぶつかります。
カメラが地面に落ち、なぜかしばらく固定のまま動かなくなります。
女優の足にゾンビは噛みつこうとしますが、蹴り倒すというやり合いが続き、女優は車のキーが入っている助監督のバッグを奪い逃げ出します。
しかし、助監督ゾンビも後を追いかけてきました。
女優が逃げ出してから、遅れてカメラも動き出し手持ち撮影に戻り、女優を追いかけます。
誰かの手でレンズについた血をふき取ります。
女優は近くにあった地下通路を逃げ込みます。
地下通路出口にたどり着くというところで、目の前に現れるカメラマンのゾンビ。
後ろからも助監督のゾンビが迫ってきました。
絶体絶命というところで、男優が駆けつけて、後ろから助監督ゾンビを殴り倒し女優を助け出します。
後ろから助監督ゾンビが追ってくるなか、2人は廃墟まで戻り、ドアをガンガン叩いてメイク担当の女性に中に入れてもらいます。
噛まれた女優?
キーを手に入れたので車に乗って逃げようと男優は言いますが、メイク担当は女優が足の傷を見つけそれを隠すのを見ていました。
メイク担当の女性はは「噛まれたの?」と聞いてきます。
彼女は女優がゾンビに噛まれて感染したと決め付け、男優が止めるのも聞かず女優を斧で襲い掛かります。
ドアを開け逃げだす女優。
男優はメイク担当を羽交い絞めにして抑えますが、「ポン!」という護身術で簡単に抜け出されてしまいました。
メイク担当は女優を猛ダッシュで追いかけます。
彼女が外に出ると助監督とカメラマンのゾンビが襲ってきます。
メイク担当は彼らを飛び蹴り蹴りで倒します。
逃げ場のない女優は近くにあった階段を駆け上がり屋上に向かいます。
すると、階段横の部屋から急に「アクショーン!」という声とともに監督が出てきます。
その監督にもメイク担当の女性に股間を蹴り上げられ、しゃがみこむ監督。
そして屋上まで逃げる女優に、メイク担当が追いつきます。
後ろから男優も止めようとやってきますが、メイク担当に腕をつかまれ捻りあげられます。
男優は「痛い痛い痛い!折れる折れる!カメラ止めて!」と叫びます。
女優は「キャー!!!」と叫び、そのシーンは不自然なくらい長く続きます。
その間ずっと叫ぶ女優。
グサッと音がしてカメラが音のほうを向くと、頭に斧が刺さったメイク担当が倒れていて、男優は返り血を浴びていました。
男優は女優を抱きしめようとしますが、女優は「私から離れて!」といい、彼を突き飛ばします。
女優はそのまま階段を駆け下りて、近くにある小屋に逃げ込みます。
小屋の中に座り込みしばらく泣いていたのですが、足の傷を良く見ると最初の撮影の時につけた特殊メイクで、簡単に剥がすことができました。
女優はホッとため息をつき、外に出ますが、そのとき物音がして何者かが小屋に入ってきます。
物陰に隠れてる女優ですが、何者かは彼女の目の前で立ち止まります。
女優の目の前にゾンビの足が現れます。
女優が声を押し殺しているとゾンビは外に出ていきました。
クライマックス
女優が外に出ると、そこに斧が置いてあるのを見つけます。
「こんなところに斧が。ついてるわ」と言いながら斧を拾い、屋上へ戻っていきます。
そこで彼女は男優が屋上への階段を上っていくのを見かけました。
女優は追いかけて屋上まで行きますが、そこで男優がゾンビになっているのに気づきます。
男優ゾンビは彼女に襲い掛かってきます。
女優が「お願いやめて!」と叫ぶと、どこからともなく監督が現れて女優にカメラを向けます。
「そうそうその顔だよ!できるじゃないか!さあクライマックスだ!」
男優ゾンビが女優に迫り、彼女は「お願い目を覚まして!」、するとゾンビの動きが止まりました。
ほっとした女優が男優ゾンビの手に触れると、また彼は襲い掛かってきました。
またも女優は「お願い目を覚まして!」といいます。
するとまた、ゾンビの動きが止まります。
ほっとした女優が男優ゾンビの手に触れると、またまた彼は襲い掛かってきます。
もう1度繰り返した後、女優は「愛してる…」とつぶやき、斧で男優ゾンビの首を切り落とします。
監督は「おい!台本どおりやれ」と怒りますが、女優はそのまま監督にも襲い掛かり、屋上の端に追い詰めて何度も斧を振り下ろします。
監督の悲鳴が止み、血まみれの女優が、屋上の反対側まで歩いていきます。
反対側には地面に血で書かれた五芒星が描かれています。
女優はその模様の真ん中に立ち、空を見上げます。
そのままカメラがクレーンアップし、上からの視点で女優を見下ろします。
空を見ている女優、そこに「ONE CUT OF THE DEAD」というタイトルロゴが現れて、そのままエンドロールが流れました。
後半「種明かしパート」
1か月前
監督の日暮隆之はテレビの再現VTR撮影をしていました。
いつも出演してくれる俳優の細田学が車いすに座って涙を流すシーンで、細田は目薬を使って泣きの演技をします。
すると、顔なじみのTVプロデューサーの古沢が訪ねてきました。
日暮監督は古沢に付いて行って、テレビ局の会議室に行くと、笹原というテレビ局の上層部の女性がいました。
日暮監督は自己紹介で再現VTRやカラオケ映像の監督を細々とやっていることを伝えます。
日暮監督のキャッチフレーズは
- 安い
- 早い
- 質はそこそこ
日暮はそこで古沢と笹原からゾンビものの専門チャンネルを作ることになったので、その記念すべき第一回放送でゾンビ映画の撮影クルーが本物のゾンビに襲われるというドラマ「ONE CUT OF THE DEAD」を作る、という話を聞きます。
そして笹原はこの企画には2つのポイントがあるといいます。
- 1つ目は昼の1時から30分間生中継
- 2つ目はワンカメラで全編ワンカット
日暮は冗談でしょ?と返しますが、古沢と笹原は本気でした。
「ONE CUT OF THE DEAD」の撮影を決断
日暮が家に帰ると、妻の晴美が護身術の教材ビデオを見ながら「ポン!」と叫び腕を振り上げる動きを真似していました。
日暮は晴美にワンカットのゾンビものの企画の話があることを話します。
「断ったんでしょ?あんたにそんな度胸ないよね」と晴美にはに言われると、日暮は無言でコーヒーを飲みました。
そこに娘の真央が現れ、「今日遅くなるからご飯いらない!」と出ていきます。
真央はVシネマのADをしており、その日は撮影をしていました。
日暮は妻に頼まれ真央の見張りに行きます。
真央はこだわりが強い性格で、その日の現場でも子役が泣きの演技で目薬を使うことが納得できずに本物の涙を要求したので、監督や子役の母親とトラブルを起こしてクビになります。
こっそり見ていた日暮は真央に「来月から一人暮らしだろ?少しは妥協しないと食っていけないぞ」と諭しますが、真央は無視して歩いて行ってしまいます。
家に帰ると、日暮が監督した再現VTRが流れています。
車いすで涙を流す細田を見て、真央は「これ目薬でしょ?」と言い、チャンネルを変えます。
すると、テレビには神谷和明という若手俳優がインタビューを受けている姿が流れ、真央はその番組に夢中になります。
晴美は日暮に「あれ、真央の最近のお気に入りらしいよ」と言います。
日暮は思い出したように、先日もらった「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を開くと、主演男優には神谷和明の名前。
顔合わせ・リハーサル
数日後、日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」の監督としてキャストの顔合わせの会場にいました。
女優役の松本逢花、男優役の神谷、録音係役の山岡俊助、カメラマン役の細田学、助監督役の山ノ内洋、監督役の黒岡大吾が揃っています。
山岡はADの栗原に「軟水の水を用意してくれないとお腹を壊してしまう」と文句を言います。
そこにメイク役の相田舞が遅れて入ってきて、彼女は家庭の事情で赤ん坊を連れていました。
台本読み合わせが始まりますが、赤ちゃんが泣き出し、読み合わせが進みません。
しかも、神谷はゾンビが斧を使って襲ってくるシーンに対して、ゾンビが武器使うのはおかしいと指摘します。
さらに、松本もアイドル兼女優なのでゾンビにゲロを吐きかけられるシーンに対し、「私はぜんぜんいいんですけど事務所的にNGかな」と文句を言います。
相田の赤ん坊がさらに激しく泣き出し読み合わせは一旦中止になり、監督役の黒岡は相田と一緒に仲良く赤ちゃんをあやします。
細田は昔からのアル中で居眠りをしていていました。
日暮はそんな様子を見て途方に暮れます。
その後、日暮家では晴美が「ONE CUT OF THE DEAD」の台本を読んでいます。
そこに真央がやってきて「お母さんまた始めたら、女優」といいます。
晴美は「台本読んでるのも暇つぶしよ。私は役に入りすぎちゃうから。」と笑います。
真央がテーブルの上の台本を見て、大ファンの神谷が父の監督作に出ていることに気がつきます。
不安要素
それから日暮は「ONE CUT OF THE DEAD」本番に向けてキャストやスタッフと、リハーサルを繰り返していました。
本番でカメラマンを担当する谷口と、その助手の松浦早希もカメラワークの確認をしています。
松浦は谷口にゾンビが出たときに、激しくズームインアウトするのはどうかと提案しますが、ダサいと一蹴されます。
カメラマンの谷口は腰痛持ちのため、助手の松浦は自分が代わりにワンカット撮影をかって出ますが、谷口はそれもまだ早いと拒否します。
別日のリハーサルでは神谷はどうしても助監督ゾンビが斧を使う展開が気に食わず、一人で考えさせてくれとリハーサルを抜けてしまったり、助監督役の山ノ内は、何とか自分の見せ場を残して欲しいと日暮に主張します。
一方の松本は「自分が泣くところは目薬でいいですか」とわがままを言い出す始末で日暮は渋々承諾します。
山越は相変わらずAD栗原に、現場の水とトイレ設備のことを細かく問いただしています。
しかも、監督役の黒岡とメイク役の相田は、距離感が近く不倫関係を匂わせていました。
日暮は困った顔をして俯きます。
リハーサル後、日暮と細田は缶コーヒーを飲んでいました。
細田は撮影までアルコールを我慢すると決めたこと、酒癖のせいで娘に絶縁されていることを話して、泣き出してしまいます。
日暮は家に帰ると、もうすぐ家を出てしまう真央の写真を見ながら酒を飲んで号泣。
写真には日暮に肩車される真央の姿がありました。
そこに晴美がやってきて、彼女は日暮にお願いがあると言い出しました。
撮影当日
数日後、生中継撮影当日。
現地の廃墟で日暮、スタッフ、キャストが最終打ち合わせをしています。
その様子を見学している晴美と真央。
真央の”お願い”というのは撮影見学のことでした。
スタッフは廃墟近くの倉庫で音響とモニタールームを設営を始めます。
谷口と松浦はラストシーンの屋上のクレーンショット撮影のために、クレーンにカメラを設置して準備しています。
特殊メイクの温水は屋上でラストシーンの血糊の五芒星を描いています。
そのころキャストの控え室では、古沢プロデューサーからの差し入れが入り、それは高級な日本酒の一升瓶でした。
それを見た断酒中の細田は喉をゴクリとします。
それに気づいた日暮は栗原に撮影が終わるまで、その日本酒を隠しておくように指示します。
山越は台本を読みながら水を飲んでいるのですが、誤って軟水ではなく山ノ内のペットボトルの硬水を飲んでしまいます。
撮影現場には、まだ黒岡と相田が入っておらず、不安がる日暮のところにADの吉野がやってきます。
黒岡と相田が同じ車で現場に向かっている最中に追突事故に逢い、怪我を負ったと言うのです。やはり黒岡と相田は不倫していました。
2人は出演できませんが、古沢は撮影は中止にはできないと言います。
台本を変えようという声も上がりますが、撮影まであと2時間しかなく、日暮は代役を立てましょうと提案します。
やがて、日暮が監督役の衣装に着替えます。
日暮は「他に誰かいるか?台詞も動線も覚えてて、年齢設定も同じ人間が」と言いますが、AD吉野はメイク役はどうするのか聞きました。
そこに真央が晴美の腕を引っ張ってやってきて「この人、元女優です!」と言い出します。
晴美は「それはダメよ」と反対しますが、真央は「いいじゃん、お母さん台本読んでたし」と言います。
日暮も晴美の女優時代を知っているので反対しますが、代わりは他にいないので、晴美がメイク役をすることになりました。
本番直前、キャスト交代の件を知り、主演の神谷は作品は残るのだから中止にすべきと主張します。
日暮は「作品の前に放送なんです。待ってる人がいるんだから放送しなきゃ。」といいます。
そして、耳打ちで神谷に「これは君の作品だ。君がいなきゃ始まらない。必ずいい作品にすると約束する。」と口説きます。
松本は特に何も考えていない様子で、キャスト交代を受け入れます。
しかしそれとは別で、山越は硬水でおなかを壊し、細田は日本酒を見てしまったことで、アル中特有の手の震えが出始め、カメラマンの谷口は腰痛が悪化し始めていました。
そうとは知らず、キャストとスタッフがスタンバイして、生中継が始まりました。
生放送スタート
一番最初の女優と男優に駄目だしするところで、日暮は熱演をします。
しかもそれまでのウップンもあって、松本に対して「なんで嘘になるかわかるか?お前の人生、今まで生きてきたすべてが嘘ば~っかりだからだよ!嘘まみれのその面剥がせよ!」と怒鳴ります。
さらに神谷にビンタして「これは俺の映画だ!口を挟むな!てめえはリハの時からグダグダ言いやがって!」とアドリブの暴言まで吐きます。
男優、女優、メイク役の晴美が休憩するシーンに入り、日暮はモニター室に戻ってきます。
日暮は「すまん、熱が入りすぎて」とADの吉野に謝ります。
次はカメラマン役の細田がゾンビになって登場するシーンですが、細田は差し入れの隠してあった日本酒を勝手に飲んで泥酔状態になってしまっていました。
そのせいで、メイクをしてもらい現場に向かうも途中で倒れ寝てしまう細田。
日暮は細田を抱え起こそうとしますが、こけて廃墟の扉にぶつかってしまいます。
そのタイミングはメイク役の晴美が廃墟の曰くつきの理由を話しているシーンでした。
細田が扉にぶつかった大きな音が鳴り、会話が止まります。
AD栗原は扉の隙間からカンペを出し、「トラブル発生、つないで」と指示を出します。
神谷は仕方なく晴美に趣味の話を振り、晴美は2人に「ポン!」と叫ぶ護身術を教えて間をつなぎます。
日暮はその間に細田をなんとか動かして、助監督役の山ノ内を襲わせます。
泥酔状態の細田は山ノ内の顔にゲロを吐いてしまいます。
AD栗原が神谷たちがいる室内に作り物のちぎれた手を屋内に投げ込みます。
山ノ内はゲロを吐かれパニックになっていましたが、腕がなくなった特殊メイクをしてもらい、何とか役になりきって室内に入ります。
日暮はぐったりしている細田ゾンビを室内に押し込みます。
細田は酔っ払っていたので、意識がなくても幸いゾンビ演技をしているように見えていたのですが、またゲロを吐いてしまい、松本がモロにそれを顔に浴びてしまいます。
神谷と松本はガンマイクで細田を外に押し出します。
日暮はまた狂気に取り付かれた監督役になって室内に入ります。「既に呪文を唱えた」と、監督がいかに本物のゾンビを蘇らせて撮影をしようとしているかの説明を語りだすのですが、そこでずっとお腹を壊していた録音係役の山越がお腹の限界を迎え、カメラが回っているにもかかわらず、「ちょっと、、、」と言って廃墟から出て行こうとします。
日暮や周りの役者も止めようとしますが、山越はお腹を抱えてそのまま出て行ってしまいます。
AD栗原は外で山越を止めようと羽交い絞めにしますが、お腹を刺激された山越は「やばいやばい!はなせ!」と叫びます。
プロデューサーの古沢は「しばらくお待ちください」のテロップの準備を指示しますが、日暮はカメラ目線で「撮影は続ける!カメラは止めない!」と叫び、山越を戻すために外に出ていきました。
山越は栗原の制止を振り切って、草むらで用を足していました。
室内の晴美たちは間を繋ぐために延々とお互いに怪我がないかと確認しあうくだりを繰り返しています。
山越抜きで話を進められないので、モニター室の古沢たちはテロップを出して止めようとしますが、ずっと撮影を見ながら台本を読んでいた真央がそれを止めます。
真央は山越をゾンビにして中に戻せば話が繋がるといい、台本をめくって古沢たちに説明します。
メイクの温水は山越が用を足している最中の山越の顔にゾンビメイクをしていきます。
情けなくて泣き出す山越。
ADはカンペを出して、キャストたちに廃墟から脱出するくだりまで話を進めるよう指示します。
真央は潰れていた細田をたたき起こし、山越ゾンビ用の生首をAD吉野に渡して、「後半戦みんな集中していこう!」と叫びます。
晴美、神谷、松本は別のドアまで行き、そこで山越ゾンビが一同を襲います。
晴美は迫真の演技で山越ゾンビを倒し、そこにメイクの温水が山越の生首人形を転がして撮影の演出しました。
晴美は「行くわよ!ゾンビは私が全部ぶっ殺す!」と完全に役に入っていました。
モニタールームで古沢は、「お母さん凄い演技だね。何で役者辞めちゃったの?」と真央に聞きます。
真央は晴美が昔プロレスの映画で役に入りすぎて、主演俳優の腕を折り、引退に追い込まれたことを話すと、古沢は不安な表情になりました。
そのころカメラマンの谷口は腰に限界が来ていました。
外の車で松本演じる女優が助監督ゾンビに襲われるシーンに差し掛かりますが、松本がカメラにぶつかってしまい、バランスを崩した谷口は止めを刺され動けなくなってしまいます。
助監督ゾンビと松本の揉みあい、下に落ちたカメラの固定アングルでしばらく続きます。
松本は台本どおり地下通路に向かって逃げ出しますが、カメラはしばらく地面に転がっています。
カメラ助手の松浦は、半分気絶している谷口を置いてカメラを持って松本と助監督ゾンビを追います。
再びカメラワークが戻り、松浦はずっとやりたかったズームイン、ズームアウトのカメラワークをしつこく繰り返します。
松本が地下通路でゾンビに襲われる演技をしている間に、神谷が日暮に序盤でビンタされた件の文句を言って来ます。
しかし、そこで晴美が神谷をビンタ。
「出番だつってんだろクソガキ!」と怒鳴り、怯えた神谷は地下通路に松本を救いに行きます。
日暮は晴美に「大丈夫か?」と聞きますが、彼女は完全にスイッチが入っている様子です。
松本と神谷がゾンビから逃げて廃墟に戻ってきます。
晴美は松本の足の傷を見て「噛まれたの?」と聞き、そして斧を構えます。
台本だとここから助監督ゾンビが入ってきてメイクを斧で刺し殺す展開でしたが、役に入りきってしまった晴美は台本を無視して、感染したかもしれない松本を殺そうと襲い掛かります。
真央はそれを見てモニター室を飛び出し、一方の松本と廃墟から飛び出し、晴美はそれを追いかけます。
日暮はシーバーで「ゾンビに止めさせろ!」と指示し、細田演じるカメラマンゾンビが止めにかかりますが、晴美はそれを蹴りで撃退。
続く助監督ゾンビも蹴り飛ばして松本を追い続けます。
松本はクライマックス舞台の屋上に逃げると、晴美もものすごいスピードで追いかけ、カメラの松浦もそれを必死で追いかけ、神谷と日暮と真央、AD達も屋上に向かいます。
屋上では晴美が松本を追い詰めて、斧を振り下ろそうとしています。
神谷が晴美の手をつかんで止めようとしますが、逆に晴美に手を捻り上げられてしまいます。
「痛い痛い!!折れる折れる!!カメラ止めて!!」と神谷は痛みでふらつき、そこに置いてあったラストシーンで使うクレーン機材にぶつかってしまいます。
クレーン機材はそのまま地面に落ちて壊れてしまいました。
日暮は松本にずっと叫び続けるように指示。
松本は「キャー!」と何度も叫び続け、松浦はその様子を不必要にズームイン、ズームアウトを繰り返して取り続けます。
日暮と真央は役に入りきった晴美を止めようと取り押さえますが、「ポン!」の護身術で抜け出されてしまいます。
再度2人がかりで押さえつけ、日暮は晴美の首を絞めて失神させます。
その間、松本は何度か「キャー!」と叫び続けます。
温水がやってきて晴美の頭部に斧が刺さった状態の特殊メイクを施し、神谷にも返り血のメイクをした後、神谷演じる男優が晴美演じるメイクを斧で殺したように見せて、シーンを繋げます。
その後、台本どおり松本は神谷に「私に近づかないで!」といって屋上から駆け降り、下の小屋に入ります。
ラスト付近で使う斧が晴美の頭に刺さっている状態なので、ADが予備の斧を小屋の前に置きます。
小屋の中に入って松本に「外で斧を拾って!」とカンペ出しをします。
松本は斧を拾って「こんなところに斧が、ついてるわ」といって屋上に戻ります。
松本がゾンビ化した男優の首をはね、監督もそのままの勢いで殺害、屋上の端にある五芒星を発見します。
五芒星の中央に立って松本は上を見上げます。
その様子をクレーン撮影する予定ですが、クレーン機材が壊れてしまっています。
古沢はプロデューサーとして放送を成立させるために、カメラワークを変えようと言いますが、日暮は食い下がります。
日暮は「クレーンで五芒星を映さないとオチにならないですよ!」と譲りません。
古沢が「そこまで見てないですって」と言いますが、日暮は「見てんでしょうが!」と怒ります。
しかし日暮は古沢にたしなめられて、しょうがなくカメラワーク変更を受け入れようとします。
すると、台本から一枚の写真が落ちます。
それを拾って見た真央は、何かを思いついたようで、「今動ける人間何人いる?」と尋ねます。
高さ4メートルの人間ピラミッド
屋上では神谷演じる男優ゾンビが松本を追い詰め、「来ないで!」と叫ぶ松本。
その後ろでキャストとスタッフが協力して細田、山ノ内、山越が最下段、古沢・栗原が中段の組体操のピラミッドを作っていました。
4メートル近い人間ピラミッドを作ってクレーン撮影を再現しようとする作戦。
しかし、大人が作る人間ピラミッドは、なかなか大変で組み上がりません。
日暮は、組体操が崩れるたびにキャスト2人に、男優ゾンビが止まる、ホッとする女優、また動き出す男優ゾンビ、叫ぶ女優という、演技を繰り返させます。
しかし、途中で晴美が目を覚ましてしまい、斧が刺さったメイクのまま松本の前に立ちふさがります。
日暮は晴美を引っ張ってしゃがませ、画面からフレームアウトさせます。
組体操ができたタイミングで、松本は神谷を斧で切りつける演技を始めます。
温水は特殊メイクの生首を転がそうとしますが手が滑り生首は明後日の方向に行ってしまいます。
しかしそれを真央がバスケ部仕込みのキャッチ&パスで再度温水に渡し、男優ゾンビが死ぬシーンは完成。
その後、日暮は監督役として松本に「おい、台本と違うことをするな!」怒鳴り、その後、松本に斧で殺される演技をします。
物陰で日暮に斧を振り下ろす演技をする松本。小声で「もう滅茶苦茶です」といい本物の涙を流します。
日暮は小声で「その涙だよ、できるじゃないか」と言います。
松本が五芒星が書かれた場所に歩いていきます。
日暮と真央は猛ダッシュで組体操のところまで行き、日暮が最上段にのぼり、さらにその上に真央が肩車状態になります。
松本が五芒星の真ん中に立ち、上を見上げます。
そのタイミングで真央が松浦からカメラを受け取り、日暮が最上段で立ち上がってクレーン撮影を再現します。
モニターに血糊の五芒星がしっかり入り撮影は成功。
すかさずADは「ONE CUT OF THE DEAD」の文字を出しエンドロールを入れます。
終了まで45秒。
人間ピラミッドの下段中段上段の全員がもう限界にきており、神谷と松浦も横からそのピラミッドを支え、なんとか維持し続けます。
エンドロール終了と同時に番組終了します。
無事に生放送終了
東京で放送を見守っていたプロデューサーの笹原は「トラブルもなく終わってよかったです」と社員たちと言い合って、そのまま飲みに行きました。
番組終了と同時に人間ピラミッドは崩れてスタッフ・キャスト一同はやりきった笑顔でお互いを讃え合います。
真央は先ほど拾った写真を日暮に見せます。
その写真には日暮が幼い真央を肩車していたときの写真でした。
それを見て2人は笑顔でハイタッチします。
カメラはドローン撮影で上空に上がっていきエンドロール。
エンドロール後
特に何もありませんでしたが、前半の映画を後半で種明かしする映像をさらに本物の映画スタッフによるメイキング?の撮影風景が流れます。
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原案の「GHOST IN THE BOX!!」のあらすじ
原案となった和田亮一さんの舞台「GHOST IN THE BOX!!」のあらすじは下記となります。
前半はある研究室の廃墟の2階が舞台となる。昔人体実験が行われていたと噂される山奥のこの建物に映画サークルの4人、研究者とその助手、廃墟オタク、小説家が集まり、そこで次々と殺人事件が起こる。最初に映画サークルのアサマ、カクダテの2人がそれぞれ暗闇の中で刺殺、毒殺される。次に映画サークルのロラク、小説家のイワツキが殺される。人間には不可能と思われる殺人に、残された人々はこの場所の都市伝説は本当なのではないかと思い始め、研究者のネロメが外へ飛び出す。ここで助手のミナカタが、奥の部屋に入り日が明けるのを待つことを提案する。しかし、廃墟オタクのツジムラがその部屋に入ったところでミナカタは部屋の鍵を閉め、毒ガスにより毒殺する。ここで最初に殺されたはずのアサマが現れる。実はこの殺人は、アサマが死んだフリをして行っていたことであり、それにミナカタが協力していたことを知らされる。アサマは部屋に入る前に逃げ出したネロメを殺し、共犯者のミナカタも銃殺。そして残された映画サークル仲間のツバキをナイフで刺そうとしたところで暗転する。
後半はこの研究室の3階が舞台となる。後半になると登場人物に映画監督、脚本家、助手、制作、助手の彼女、制作の友達、土方の7人が加わる。そして前半に見せられていたものは映画の撮影現場であった種明かしがされる。そして前半の映画の舞台裏ではどんなことが起こっていたのかをコメディタッチで描いていく。
出典:https://stage.corich.jp/stage/28989/done
この舞台の構成も前半の内容の種明かしを後半でするという構成です。
さらに上田監督自身がこの映画のアイディアとしてこの「GHOST IN THE BOX!!」についてコメントしております。
この舞台を原案にして映画化したいと思い、最初はその舞台の脚本家や出演者の方と一緒に企画を進めていたんですがなかなか前に進まず一旦企画は頓挫。
2年ほど前にとあるコンペに出すのをきっかけにまたこの企画を引っ張り出して、基本的な構造以外は登場人物も展開も丸ごと変えて、新たな作品としてプロットを固めていきました。
その企画コンペには落ちたんですが、ちょうどその直後にこの「シネマプロジェクト」のお話をいただいたんです。「シネマプロジェクト」というのは新人の監督と俳優がワークショップを経て一本の映画を作るという企画です。
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感想・まとめ
前半でのあえてB級映画みたいな内容にしておいて、後半でその意味や劇中劇だというネタあかし。
複雑な内容で良くできた脚本。登場人物も多いのに、それぞれちゃんとキャラがあって誰一人として不要な人がいなかった。全員がすべてのことに絡んできていて、そういう意味でも良くできた脚本。
素晴らしかったです。
twitterまとめ
いいなと思うツイートをピックアップしました。
カメラを止めるな 盗作問題。このトラブルをどっちもどっちで片付けようとするのはおかしいし、批判点で和田氏が最初映画に好意的だったのに大ヒットしたら金が欲しくなったなんて、むしろ人間として当然だし監督が礼儀を欠いているでしょう。ロイヤリティを出すべき話。
— リンぷろ (@rinpuro) 2018年8月22日
『カメラを止めるな!』は様々な美点のある映画だけれど、僕が最も心打たれるのは「大人の事情で十全には叶わなくなった夢を色々な折り合いをつけて実現する」という大人万人の冒険譚である所。難しい局面の中、最善手ではなくとも「最適手」を必死に探すこの映画の様に、是非良い解決に至って欲しい。
— 稲羽白菟 📖合邦の密室📖 (@masaya_kawakami) 2018年8月22日
よーーやくみにいけました!
カメラを止めるな!最高。声出して笑って映画観られるなんてしあわせだ。ゾンビ映画、、であり、映画、人間、ていいなと思える、もう1回観に行きたい!映画秘宝連載でイラストかきたい。人にオススメしたくなる作品。みんな最高だ! pic.twitter.com/d7hE3otLZm
— 中川翔子🍉🐈🌙🍫🍇🎮💖 (@shoko55mmts) 2018年8月24日
カメラを止めるな!死ぬほど面白かった!!!!!!!
— めいにこ (@OPPAIOJISAN) 2018年8月23日
カメラを止めるな!
も凄いんですが
やはりインディーズ映画で異例のロングラン上映をし、
今は全国上映を順次行なっている「かぞくへ」という映画がすごくいいのでみなさんの街にやって来たら見てほしい。
初上映の時から5回は見たかな。
感情を全部持っていかれます。会長がいいんだよねえ。
— おっか3 (@okka_sun) 2018年8月22日
映画「カメラを止めるな」を観てきた。あれほど映画館が盛り上がった映画を俺は知らない。映画が終わったあと自然とお客さんが拍手をしてていて素敵だった。
そしてサプライズで出演者の人が出てきて裏話をしてくれた。どこまで楽しませてくれるんだよ。#カメ止め #カメラを止めるな pic.twitter.com/3zStd5qq72— daisakux (@daisakuxxxx) 2018年8月22日
『カメラを止めるな』を観る。
構造自体は演劇でよくあるものだけど、画面の使い方やキャラクターの愛らしさは「素晴らしい!」の一言。
300万で撮ったっていうのは夢がある。
とにかく、こういったクオリティの高い映画がバンバン出てきてほしい。— 嶋津亮太 (@RyotaShimadu) 2018年8月22日
「カメラを止めるな!」
女性チームの各種ビームです。ご査収ください。#大阪舞台挨拶ツアー pic.twitter.com/UTBlgBdtho— 上田慎一郎 (@shin0407) 2018年8月19日
カメラを止めるな!
(上田 慎一郎 監督)
お店で、上田監督がサインを求められました。その直後の様子。
上田監督は、「皆んなの、皆んなで、皆んなも、」と。
『皆んな』が、いつも会話に出てきます。#カメ止め pic.twitter.com/Br5Odik15T— 竹原芳子 (@YoshikoTakehar1) 2018年8月24日