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ジョジョの奇妙な冒険 第一章 実写映画感想・ネタバレ 思ってたよりも忠実に再現してた

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」公開初日に観に行きました。
原作とは冒頭と第1章の結末で少し違うけど、ほとんど忠実に再現していました。そう言う意味で、懸念していた最近の漫画原作の実写映画作品ではよくできています。

第1章の今作は「アンジェロ編」と「虹村兄弟編」の話が再構成されています。仗助の祖父・東方良平の人柄を掘り下げた構成にもなっていました。DIOの話全く出なかった。第2章以降はどう言う話にするのか気になります。
詳しくはネタバレで。

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作品紹介・あらすじ

<スタンド>と呼ばれる特殊能力を持つ高校生、仗助。彼の住む杜王町では、最近、変死事件が続発していた。
仗助は偶然、同じくスタンド使いであり、一連の事件に関わる凶悪犯アンジェロの犯行を邪魔してしまったことから、次の標的にされてしまう。
家族と町を守るため、アンジェロと戦うことを決意した仗助。彼のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものをなおすことができる「クレイジー・ダイヤモンド」。
そんな最も優しい力を持つ仗助は、彼に危険を知らせに来た承太郎と共に、最凶の力を使うアンジェロに立ち向かう。
果たして、仗助と町の運命は―?

出典:https://warnerbros.co.jp/movie/jojo/

 

キャスト

監督は「土竜の唄」「テラフォーマーズ」「無限の住人」の三池崇史。
脚本は「難波金融伝 ミナミの帝王」の江良至。

  • 東方仗助 / 山﨑賢人
    スタンド:クレイジー・ダイヤモンド
    リーゼントが特徴的な青年。温厚で軽い性格だが髪型を貶されるとキレる。
    【「丈」じょう「助」じょ】と「助」を音読みで「ジョジョ」というあだ名。
    血縁上は承太郎の叔父さん。
    4歳の頃に生死をさまよう過去がある。DIOの復活でスタンドが覚醒し、スタンドを制御できずに生死をさまよったから??
  • 空条承太郎 / 伊勢谷友介
    スタンド:スタープラチナ
    ジョセフの隠し子である仗助に会いに杜王町にやってくる。劇中ではDIOを倒した過去などは言及されず。血縁上は仗助の甥。
  • 広瀬康一 / 神木隆之介
    スタンド:エコーズ
    転校生。仗助のクラスメイト。形兆の刺した矢でスタンド使いになる。
  • 山岸由花子 / 小松菜奈
    スタンド:ラブ・デラックス
    原作では一方的に康一を愛していたが最終的に相思相愛になった女子高生だけど、劇中では転校生・広瀬康一の世話役を任され、異常な責任感を感じている女子高生。
  • 虹村形兆 / 岡田将生
    スタンド:バッド・カンパニー
    億泰の兄。親父を殺してもらうために「エンヤ婆の矢」を使ってスタンド使いを量産している。劇中では「エンヤ婆の矢」とは言及されていません。
    映画では原作になかったバッド・カンパニーに「一度出した命令は覆らない」という設定が追加されている。
  • 虹村億泰 / 新田真剣佑
    スタンド:ザ・ハンド
    怖い顔つきだが情に厚い性格。空間を削り取るスタンド。
  • 片桐安十郎(アンジェロ) / 山田孝之
    スタンド:アクア・ネックレス
    連続殺人鬼。劇中では初めての殺人は父親。その後、形兆の矢でスタンド使いになる。
  • 東方朋子 / 観月ありさ
    仗助の母。生涯愛した人は大学生の時に出会った仗助の父(ジョナサン・ジョースター)と明言。
  • 東方良平 / 國村隼
    仗助の祖父。劇中では16年前の吉良?に殺された犠牲者の女の子を救えなかった後悔から、昇進を望まずに街を守るため交番勤務を続けている。
  • 吉良吉影
    スタンド:キラークイーン
    「平穏な生活」を望んでいるごく普通な目立たない会社員。しかし実は女性の手を切り取る異常な性癖を持つ恐ろしい殺人鬼。
    劇中には形兆の最後のシーンにキラークイーンの「シアーハートアタック」だけ登場する。
  • 虹村親父 / 水橋研二
    億泰と形兆の父。原作ではDIOの肉の芽の暴走で奇妙な姿になっているが、劇中ではなぜ容姿が変わっているのかが言及されず。
    肉の芽がDIOの細胞で出来ているので、再生能力がある。
    CGじゃなくて特殊メイクで演じています。

 

ネタバレ

アンジェロ初めての殺人とスタンドの目覚め

暗い部屋で誕生日ケーキに火をつけ、オムライスの卵を避けて食事をするアンジェロ(片桐安十郎)。机の下では父親、母親が縛られている。
警察がマンションの家の前まで駆けつけ、応答のないので警察官の東方良平はアンジェロの父親の携帯に電話をかける。

悲鳴が家の中から聞こえてきたので、ドアをけやぶり突入すると父親は喉にフォークを刺されて死んでいた。アンジェロは窓から逃走した後だった。

逃走中のアンジェロの前に「矢と弓」を構えた虹村形兆が現れ、矢を放つ。喉を矢に撃ち抜かれたアンジェロはスタンド能力に目覚める。
その後アンジェロは警察の取り調べを受けている時にスタンドを発動し、警察官を殺し、逃亡。

 

承太郎との出会い

3日前、杜王町に引っ越し、転校してきた広瀬康一が通学途中、別の学校の不良に絡まれ、そこに居合わせた仗助が通りかかる。
不良が仗助の髪型をバカにされ、それにキレた仗助が不良を殴り倒すが、スタンド能力の破壊修復で傷を治す。
結果的に康一を助けた。

学校に着くと、広瀬康一の世話役になっている山岸由花子が異常な責任感で広瀬康一にまとわりつく。

別の日、空条承太郎は東方仗助のことと、ジェゼフが念写したポラロイド写真から杜王町を訪れる。
そのポラロイド写真にはアンジェロとアンジェロのスタンドが念写されていた。

空条承太郎は通学途中の東方仗助に会い、ジェゼフが父親のこと、隠し子のこと、遺産相続の配分のことスタンドのことを伝えます。
そばにいた仗助の追っかけの女子高生がうるさく、承太郎は「くだらない髪の話なんか後でしろ」という言葉で仗助がキレてスタンドで殴りかかります。
承太郎はスタープラチナのザ・ワールドで回避して、逆に仗助に殴りつけます。
スタンドの説明を続ける承太郎に仗助はそういうの興味ないと去って行きました。

 

アンジェロの標的

アンジェロが不良をスタンドに憑依させてコンビニ強盗をしているところに居合わせた仗助。
スタンドで撃退する仗助だったが、アンジェロの次の標的となってしまう。

家をつけると仗助の祖父・東方良平がかつて自分を逮捕した警官だと知ったアンジェロ。
スタンド能力で東方良平を殺害してしまいます。

仗助は殺された祖父・東方良平の意思を継いて悪の手から杜王町を守ることを誓いとともに
承太郎と一緒に祖父を殺害したアンジェロに戦いを挑みます。

激闘の末、アンジェロを追い詰めて倒しますが、このときアンジェロからある人物から「矢」で射抜かれたことでスタンド能力を得たとの情報を入手します。

 

虹村兄弟

東方良平の葬儀で仗助のことを睨んでいる虹村形兆を見かける。
仗助は葬儀の途中だが、形兆を追いかける。
着いた先は古い洋館だった。

仗助のことを追いかけた広瀬康一とともに一緒に洋館の中に入っていくと、虹村億泰との戦闘になる。

広瀬康一は形兆によって「矢」を撃たれる。

自爆で倒れた億泰を後に仗助は康一が洋館の奥に連れて行かれたことに気づく。
追いかけて洋館の奥に入っていく。

仗助は虹村形兆と激しいスタンド戦を展開しますが、康一はスタンドを出現させる。
最後は仗助のスタンド「クレイジーダイヤモンド」によって虹村形兆を撃破します。

モンスター化してしまった父親を不憫と感じた虹村兄弟はせめて人間らしく死なせるために、父親を殺せるスタンド使いを見つけるため「矢」を射ちまくっていたのでした。

父親がバラバラに散らばったを修復した写真から最後にはモンスター化した父親にも家族愛が残っていることを知ります。

虹村兄弟が改心したのもつかの間形兆はキラークイーンの「シアーハートアタック」によって殺され「矢」も奪われてしまいます。

 

エンドロール前

杜王町の殺人事件のニュースがテレビで流れている中、英語スピーチの第3位の表彰状、爪りきで切った爪の入った瓶が2つ、茶色い紙の袋から見える女性の手首とその手に持たれた矢が映る。

 

エンドロール後

何もありませんでした。

 

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原作との違いは?

アンジェロの過去と形兆との関係

アンジェロは最初の殺人として父親をフォークで首を刺し殺します。その後「矢」でスタンドに目覚め6人殺す連続殺人犯になる。

 

広瀬康一の設定

転校生に変更されている。

 

山岸由花子の設定

広瀬康一の世話係に変更され、強い使命感を感じている。

 

形兆の最後

原作では音石明のスタンド:レッド・ホット・チリ・ペッパーによって、感電死で殺され、「矢」を奪われるところを、劇中ではキラークイーンの「シアーハートアタック」で殺されてしまいます。
口の中にある爆弾を億泰のスタンドで削り取れば良かったのに。

 

形兆のスタンド:バッド・カンパニーの能力

一度出した命令は解除できない」という原作になかった設定が追加。
仗助がバッド・カンパニーが形兆の命令で放ったミサイルをクレイジーダイヤモンドで破壊修復して逆に打ち返すシーン。
映画ではミサイルを破壊した後に怒った広瀬康一の卵のスタンドが孵化。その後、康一に時間を稼いでくれたおかげだと仗助がミサイルを打ち返す。
形兆はスタンドにミサイルを撃ち落とせと命令を出すが、ミサイルを放った命令は解除できないのでそのまま放たれたミサイルによって倒されます。

本来ならば、広瀬康一のスタンド云々はなくて、ミサイルを破壊修復して形兆を倒します。
どうしても広瀬康一のスタンドの孵化をさせたくて無理やりねじ込んだ感じですね。

 

「矢と弓」は?

「エンヤ婆の矢」は原作では下記の通り。

  • 推定5万年前 グリーンランド、ケープヨークに隕石が落下。イヌイット以外寄り付かない場所
  • 1978年ケープヨークの鉱山資源調査中の作業員2名が死亡
  • 1980年代 エジプトでディアボロ(当時19歳)が6本の矢を発掘→エンヤが5本、買い取り、エンヤから吉良の親父が1本買い取る
  • 1990年代 ディアボロの残りの1本がポルポに渡る。エンヤ婆の矢はポルナレフ、形兆(後に音石明→SPW財団)が入手。吉良の父の矢は不明
  • 2000年代 ポルポの矢はジョルノが破壊。ポルナレフの矢はココ・ジャンボで保管
    エンヤの持っていた2本が行方不明のまま

「エンヤ婆の矢」は形兆の後、音石明の手に渡るのが原作の展開ですが、吉良吉影に渡っていました。
形兆はキラークイーンの「第二の爆弾 シアーハートアタック」によって殺されます。

 

最後のシーンは?

杜王町の殺人事件のニュースがテレビで流れている中、英語スピーチの第3位の表彰状、爪りきで切った爪の入った瓶が2つ、茶色い紙の袋から見える女性の手首とその手に持たれた矢が映ります。

続編にもう吉良吉影登場するのでしょうか??本来なら音石明(スタンド:レッド・ホット・チリ・ペッパー)が「矢」を持っていくので、音石明は出てこないのかな。

 

続編・続きは?

  • 山岸由花子が初めから登場
  • 広瀬康一の部屋に岸辺露伴の漫画「ピンクダークの少年」あり、壁に岸辺露伴の描いたポスターを飾っている
  • 仗助の母・東方朋子が「トラサルディーって美味しいイタリアンの店を見つけた」と言うセリフあり。トニオ・トラサルディー(スタンド:パール・ジャム)の登場を匂わせる
  • エンドロール前に切り落とされた女性の手首が映り、吉良吉影を匂わせるシーンが出てくる。
  • 16年前に一家殺害事件の被害者の娘は杉本鈴美

などなど、原作にも登場するスタンド使いたちが続編で登場するところを予感させます。第3章まで予定しているみたいなので、どうやってまとめるか見ものです。

 

ジョジョフェス in S市杜王町

仙台市では街をあげてのイベントが8月12日から9月10日までの30日間にわたり、宮城県仙台市で開催されます。
「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 2017」も開催されます。近くだったら行って観たいけど、仙台は遠い。
ジョジョフェス in S市杜王町

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感想

お客層はジョジョファンと思わせる年齢が高めな方から、山﨑賢人ファン?と思われる高校生まで幅広かったです。説明台詞が多かったと思うので、原作を知っていれば話がすんなりわかったけど、知らない人にも話はわかったのかな、、、

ジョジョの特徴あるキャラクターの身なりの再現度は高く、コスプレにはそんなに違和感は感じませんでした。さすがにジョジョ立ちや擬音表現はなかったけど、なくて十分良い(笑)

映画では東方仗助の祖父・東方良平の人物像がより掘り下げられた話となっていました。
16年前の一家殺害事件で杉本鈴美を助けられなかった過去から昇進を望まずに交番勤務で犯罪から町を守るという正義感と優しさを持った人物が描かれていました。
これが、アンジェロのスタンド:アクア・ネックレスの憑依によって殺され、より悲劇を強調されたものに作り変えられていました。

舞台となる杜王町の撮影はスペインのシッチェスで行われたみたいですが、ちょっとイメージとかけ離れてないか。外国感のする街並みに簡易の日本語の看板がとってつけたような感じ。そんな海外ロケでお金かけなくても日本でもいい場所あったんじゃないかなー。仙台ではなかったの?

DIO関連の話は全く出ませんでした。DIOまで入れると映画には詰め込みすぎって判断かな。懸命かも。

人気漫画の実写化は正直期待を裏切るものばかりで、残念な気持ちになることが多いですが、ジョジョは再現力高くて、面白かったと思います。三池崇史だから余計に期待感は落ちていましたが、本当に三池崇史か?というくらい良かったと思います。
ジョジョを2時間にまとめるには無理があると思うけど、よくやったんじゃないかな。原作ファンもこれなら納得かも。

続編も観に行きます!グレートだぜ!

 

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