MACGYVER/マクガイバーの魅力、リブート版とオリジナル版との違い
80年代に大人気となったあの海外ドラマ「冒険野郎マクガイバー」が25年の時を経てリブート(元ネタは一緒で、一から作り直し)されるということで、その魅力とオリジナルとの違いを分かる範囲でまとめました。
https://www.youtube.com/watch?v=1c-KWYYbqWM
本場のアメリカでも大ヒットしており、シーズン2の製作もすでに決定しています。
リブート版の「MACGYVER/マクガイバー」はスーパー!ドラマTVで2017年6月14日(水)から放送開始です!毎週水曜日放送!全21話!
スーパー!ドラマTV「MACGYVER/マクガイバー」ページ
オリジナル版「冒険野郎マクガイバー」とは
1985年9月から1992年5月まで全7シーズン・139話製作されたアメリカの海外ドラマ。同時期のドラマで有名なのは「特攻野郎Aチーム」。
シーズン1でマクガイバー(リチャード・ディーン・アンダーソン)はアメリカの諜報機関DXSのエージェントとして、東欧諸国で諜報活動を行なうといったものでしたが、シーズン2以降ではフェニックス財団のフリーエージェントという設定となり、アメリカ国内の犯罪組織を相手にすることが多くなりました。
マクガイバーは毎話、困難な状況に追い込まれますが、銃など武器も暴力も使わないで、祖父(ハリー)から教えられた知恵とサバイバル術、大学時代に培った科学知識、そして彼自身の天才的なひらめき、持ち前の行動力で乗り越えていくのが見どころの作品です。
愛されるキャラクター
マクガイバーというキャラクターはユーモアがあり、暴力否定主義で、困った人を見ると助けずにはいられないお人好しな人物。
物語の中には隣人の救出に行ったり、子供を助けに行ったり、金にもならないのに親友でありフェニックス財団のピーター・ソーントンが困っているからと仕事を引き受けているエピソードが多いです。
マクガイバーを演じたリチャード・ディーン・アンダーソンも非暴力主義な人物で、アイスホッケーの腕前も確かで、マクガイバーと通じるところがあります。
作品中のマクガイバーもアイスホッケーが特技で、プロ選手を目指していたがケガで選手生命を断たれるという設定です。
マクガイバーは頑なに自分のファーストネーム(アンガス)を教えようとしません。ずっと引っ張って最終シーズンであるシーズン7の第133話、夢の中で初めて明らかになります。
シリーズ中、マクガイバーはずっと変装の達人で一流の殺し屋のマードックを追いかけています。毎回死んでいるような描写で敗退しますが、必ず再登場します。
「マクガイバー」の魅力
魅力は何と言ってもマクガイバーの手近な材料と豊富な科学知識の応用で切り抜けるところ。
マクガイバーはダクトテープやクリップ、ガムやチョコレート、肥料や消火器などその場で調達した物を使って即席の武器や装置を作り上げ、見事に危機を脱し事件を解決していきます。リブート版もその演出に期待しかありません。
銃を絶対に使用しないこだわりがあるので、手元に銃があって閉じ込められた時も、わざわざ弾丸を分解し、火薬を扉の鍵穴に詰めて爆発させて、扉を壊しています。確実に銃で鍵穴を撃った方が早いのに。
スイス・アーミーナイフとダクトテープ
マクガイバーはポケットに常備しているスイス・アーミーナイフ(おそらく「ビクトリノックス」)とダクトテープ、さらに周りにあるもので即席で道具を作り出し、危機を切り抜けます。
当時、日本ではスイス・アーミーナイフが一躍ヒット商品となったそうです。
”マクガイバーする”(動詞)
大人気ドラマ過ぎて、手近なもので即席の武器や装置を作ることを”マクガイバーする”という意味で英英辞典に載っているほどです。
マクガイバーする
意味:手元にあるもので、なんでも作れる
科学知識に基づく演出
マクガイバーが即席で作る装置は本当に実現可能なのか?というのは見ている人が疑問に思いそうなところです。
今はもう終わってしまった番組ですが、ディスカバリーチャンネルでやっていた様々な都市伝説の検証番組「怪しい伝説(mythbusters)」のシーズン6の100回放送記念「冒険野郎マクガイバー特集 (MacGyver Special)」で検証されていました。
1グラムのナトリウムによる壁の爆破
ナトリウム単体1グラムと水を反応させて爆発。その衝撃で壁を破壊するというもの。
爆発は起きるものの、壁を破壊するほどの爆発は起きませんでした。
500グラムを使っても壁を破壊するまで至りませんでした。
結果は「不可能」。
竹製の超軽量飛行機
マクガイバーは4時間で作ったことになっていましたが、実際に3人で製作して4日はかかったそうです。
作品中は9馬力のエンジンを使用しており、その馬力では飛行するまでの推進力が得られずに谷に落ちていきました。
結果は「不可能」。
電球のフィラメントによるピッキングなど
閉ざされた部屋から脱出し、ヘリコプターに救援を送るという設定で、事前情報なしにその場にあるものでフィラメントのピックング、ジュースとアンモニアでフィルムの現像、方位磁石の作成、カイト製作など、番組のアダムとジェイミーが体当たりで検証するというものでした。
どれも実現可能のものでしたが、フィルムの現像の方法だけ上手くいきませんでしたが、他は”マクガイバー”してました。
オリジナル版との違い
リブート版もフェニックス財団で活動するようです。オリジナル版では財団といいながらも、CIAが出資して設立された組織です。米軍やCIAが出るとまずいという状況で財団を隠れ簑にして解決するという設定でした。リブート版ではどうなるんだろう。
そしてウィルト・ボーザーというキャラクターが新たに追加されています。コメディ要員のようです。
ペニー・パーカーも出るのかな。祖父のハリー・ジャクソンも出て欲しいな。
オリジナル版のキャラクターが役割を変えて登場しますので、オリジナルファンも楽しめそう!
他にも色々キャラクター出るかな。マクガイバーは世界中に友人がいますが、リブート版もそうなのでしょうか。
リブート版キャスト
- アンガス・マクガイバー / ルーカス・ティル
オリジナル版のリチャード・ディーン・アンダーソン(シーズン1放送開始時35歳)よりも若い26歳が演じます。
Xメンのミュータントのハボックことアレックス・サマーズ役をしていました。 - ジャック・ダルトン / ジョージ・イーズ
米陸軍特殊部隊デルタフォース出身で実戦経験も豊富な肉体派エージェント。
オリジナル版ではマクガイバーの悪友だったジャック・ダルトンが組織の相棒と変更されています。 - ライリー・デイヴィス / トリスティン・メイズ
元服役囚という天才女性ハッカー - パトリシア・ソーントン / サンドリーヌ・ホルト
元エージェントとして現場経験を持つ上司。
男性のピーター・ソーントンから女性の上司に変更されています。 - ウィルト・ボーザー / ジャスティン・ハイアー
幼なじみでルームメイト。オリジナル版にはいなかったキャラクターです。
まとめ
オリジナル版「冒険野郎マクガイバー」はしっかりしたストーリーと、ピンチの状況を覆すマクガイバーの科学の知識、サバイバル術で最後での逆転劇が魅力でした。
リブート版もその”マクガイバリズム”は健在ということなので、すごく期待したいです。
本場のアメリカでも受け入れられているということなので、安心して見れそう!
昔のテレビやスーパー!ドラマTVでの再放送で観てました。全ての作品は観たわけじゃないけど、マクガイバーが祖父のハリーから幼少期に教わったサバイバル術や知識でピンチを切り抜けるところなんかはワクワクしました。今回のリブート本当に楽しみです。
余談
マクガイバーには甥がいたという設定で、クレイ・マクガイバーを主人公としたヤング・マクガイバー(Young MacGyver)というパイロット版(2003年)もありました。放送はありませんでした。
そのクレイ・マクガイバーを演じているのはなんとスーパーナチュラルのウィンチェスター兄弟の弟サム・ウィンチェスターを演じているジャレッド・パダレッキ(Jared Padalecki)です。
オープニングの曲も一緒で、ワクワクします。この作品も再開して欲しい。