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スプリット 映画感想・ネタバレ オチとアンブレイカブルとの繋がりは?

スプリット (字幕版)

M・ナイト・シャマラン監督の「スプリット(原題:Split)」観に行ってきました。シャマラン作品のファンとしては外せません。すごく良かったです。ホラーというよりはずっと緊張感の続くサスペンス色の強い映画でした。シャマラン監督作品ということで、期待通り最後の種明かし・どんでん返しもあり、続編の発表ありと満足の内容でした。ちなみに今回もちゃんとシャマラン監督もワンシーンで出演していますよ。

今回の作品は最後のラストシーンでわかるのですが、シャマラン監督の2000年に公開された作品「アンブレイカブル(原題:Unbreakable)」の10年後の話です。ここで詳しく書くと、この映画のオチが予想できてしまうかもわからなので、最後の方に書きます。

この「スプリット」を観る前に「アンブレイカブル」をあらかじめ予習していた方がラストシーンは楽しめるかもしれません。最後には次回作の告知もありましたので、最後まで席を立たない方がいいですよ。
詳しくはネタバレで。

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作品紹介・あらすじ

見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。
男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。
男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。

出典:http://split-movie.jp/

 

キャスト

監督は「シックス・センス」「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマラン。

  • ケビン / ジェームズ・マカボイ
    解離性同一性障害(DID・多重人格)の男性。Xメンのプロフェッサー役でもおなじみのジェームズ・マカボイが演じています。
  • ケイシー / アニヤ・テイラー=ジョイ 
    若くして親を亡くし、叔父から虐待を受けており、少し自暴自棄な少女。
    家に帰りたくないので、あえてトラブルを起こし、学校に居残り帰りを遅くしている。
    肌を見せたくないので、服を重ね着している。
  • マルシア / ジェシカ・スーラ
    ケイシーのクラスメイト。黒人、黒髪の女性。
  • クレア / ヘイリー・ルー・リチャードソン
    ケイシーのクラスメイト。ブロンドの女性。
  • フレッチャー先生 / ベティ・バックリー
    精神科の先生。ケビンの本当の名前を知っている。理解者の一人で、ケビンの中の人格が平穏に過ごせるように努力をしている。
  • ジャイ / M・ナイト・シャマラン
    フレッチャー先生のマンションの管理人?警備員?監視カメラを操作してました。
  • デイヴィッド・ダン / ブルース・ウィリス
    「アンブレイカブル」の主人公。先天的に超人的な力と、体を持つヒーロー。レインコートを着ている目撃情報が多いので、レインマンって呼ばれてたっけ?Mr.レインコートだっけ?忘れた。

 

ネタバレ

誘拐・監禁

クレアの誕生日パーティーにクラスメイトの女子高生たちが招待されていた中にケイシー、マルシアはいた。ケイシーは他の人たちとは距離を置かれ浮いていたが、クラスの全員を誘っているのにケイシーだけ仲間外れにすると、逆にいじめられるからという理由でケイシーも誘われていた。
誕生日パーティーも終わり、クレアの父親が車でクレア、マルシア、ケイシーを送ることになります。

クレア、マルシアは車の後部座席に乗り込み、ケイシーは助手席に座った。クレアの父親は荷物を車のトランクに詰め込んでいた。
父親が荷物を積み終わる音がして、ケイシーはサイドミラーを除くと、荷物(パーティーで残った食べ物?)が落ちていた。すると運転席に坊主でメガネをかけた男が乗ってきた。クレアはその男に「車、間違えてない?」というと、男はマスクをつけて、催眠スプレーをクレアとマルシアに吹きかけた。2人は眠ってしまった。
ケイシーは恐怖で動くことができないながらも、男がケイシーには何もしてこないので、ゆっくりドアを開けようと試みるも、ドアを開けた時のルームランプが点灯し、男に催眠スプレーをかけられて、気を失ってしまった。

女子高生3人が目を覚ますと、鍵のかかった密室に監禁されていました。

 

解離性同一性障害(DID・多重人格)

女子高生3人の監禁された部屋の鍵のかかった扉が開くと、誘拐した男が入ってきました。「まずはお前だ」といいマルシアの手を取って部屋から連れ出そうとしました。必死に抵抗しようとしますが、逆らえません。ケイシーに助けてというもケイシーは「おしっこしちゃえ」と助言します。

部屋の外に連れ出されるマルシア。しかし、すばらくもしないうちに部屋に戻されました。誘拐した男は苛立った様子で再びドアの鍵を閉めて行きました。マルシアはケイシーの助言の通りにしたのか、スカートの下からはおしっこをしたような跡があり、そのまま部屋の横にあるバスルームに入って行きました。

男が部屋から去ったあと脱出するためにクレアとマルシアは意見を出し合います。クレアは空手やってたし、3人でかかれば倒せると提案するもケイシーはそんなことをしても返り討ちにされるだけ、と淡々としていました。

誘拐した男は精神カウンセラーのフレッチャー先生のところに通っていました。
急にメールでカウンセリングの予約したようで、カウンセリングで男はバリー(デニスだったかも)と名乗っていました。
部屋を歩き回り、小さいテーブルに置いてあるチョコレートをテーブルの中央に直したり、几帳面で神経質な性格のようです。
フレッチャー先生はケビン(元々の人格)の中にいる23人(24人目はビースト)の理解者でした。
誘拐犯の男(ケビン(犯行時はデニス?))は解離性同一性障害(DID・多重人格)だったのです。

監禁部屋の外で女性の声と男の声で会話しているのが聞こえてきました。彼女たちは神聖な食料だとか。ドアの隙間から少し外の様子を見ると、赤いセーターにグレーのスカートが見えました。3人は助けて欲しいと部屋の中から大声で助けを求めます。
その声に気づいた女性と思われる人は部屋に近づいてドアを開けます。するとそこに立っていたのは、誘拐した男が女装した姿でした。
パトリシアと名乗ったその男は「あなたたちに何もしないように言われているの。あなたたちは特別な役目があるのよ」と告げて、再び扉を閉められました。

それから部屋にデニスが入ってきます。部屋の横にあるバスルームを見て、汚れているのに気づいたデニスは掃除道具を持ってきて、3人に掃除するように指示します。
そして3人は聖なる食料だから何も手は出さない、と伝えて部屋を出て行きました。

しばらくすると、眠ってしまったケイシーはクレアの声で目を覚まします。
すると、部屋のドアは開いたままで、誘拐犯の男が地面に座って、女子高生たちを見ていました。
ヘドウィグと名乗ったその男は舌足らずの喋り方でした。ケイシーはヘドウィグに年齢を尋ねると、9歳と答えました。
ヘドウィグは女子高生3人はビーストの生贄にされ、ビーストは24人目の人格だといいます。ケイシーはここから出して欲しいとお願いをすると、それは怒られるからダメだとヘドウィグは答えました。
ヘドウィグは続けて、ここの部屋は安全な場所に作り変えたから抜け出せない、といい部屋を出て行きました。
ケイシーは部屋の壁が新しいことと、ヘドウィグの部屋を作り変えたというキーワードで、部屋のどこかに抜け出せる道があるのではないかと推測します。3人で部屋の壁をノックして回ります。クレアがベッドに立って天井をノックすると、一箇所だけ音が違いました。
クレアは履いていたヒールで天井を突き刺します。すると、穴が空き、その穴を広げると、通気口になっていました。しかし柵がかかっていました。

 

逃亡未遂

天井の穴を広げて通気口全体を出すようにするクレア。しかしその物音に気付いた誘拐犯はドアを開けて入ってこようとします。ドアを押さえて侵入を防ごうとするケイシーとマルシア。
2人が男を押さえている間にクレアは通気口の柵を外し、上によじ登って行きました。通気ダクトをどこを進んでいるかもわからずにほふく前進で進むクレア。ある程度進むと、下に抜けれる穴があり、そこから降りると、何かの機関室のようでした。通用道を進んでいくと後ろから誘拐犯の男の声が聞こえてきます。クレアはロッカーの中に隠れるも見つかってしまいます。そして、クレアは一人だけ別で倉庫部屋に監禁されました。男はビーストの食料が汚れているのが嫌なのか、神経質なのか、クレアの汚れたセーターを渡すように指示します。それに従って、セーターを脱いで男に渡すクレア。クレアは上半身はブラジャーだけになりました。

電動ドリルで倉庫部屋のドアに鍵の取り付けと監禁部屋の通気口を塞いでしまいました。

 

隔離

ケイシーとマルシアの2人になった監禁部屋に女性の人格のパトリシアがサンドイッチを持って入ってきました。こんなことで食事をしててもかわいそうでしょう、と監禁部屋から連れ出され、ダイニングで一緒に食事をします。

パトリシアがもう一つサンドイッチを作るといいだし、2人に背を向けてサンドイッチを作り始めます。その隙にマルシアは座っていた椅子でパトリシアの背中に向けて殴りつけます。ケイシーは机を動かし、ひるむパトリシアの行く手を防ぎます。急いで部屋から出ていくマルシア。しかし出口と思われるドアには鍵がかかっており、抜け出すことができません。

マルシアもクレアの倉庫部屋の横にある倉庫部屋に1人閉じ込められました。マルシアはスカートが汚れているからと脱ぐように指示されます。誘拐犯はスカートを受け取ると、部屋に鍵をかけて出て行きました。マルシアの下半身はパンツだけになりました。

ケイシーはサンドイッチのパンくづだらけだという理由で上着を脱ぐように指示され、上着を渡します。ケイシーはさらに中に長袖をきていたので、肌の露出はありません。

 

ケビンの虐待された過去

フレッチャー先生は精神が肉体に与える影響についての学会についてスカイプで参加しています。
DID患者の人格の一人は失明しているが、別の人格では目が見えるような事例や、人格によって食事のアレルギーが現れる例を交えながら公演するフレッチャー先生。

フレッチャー先生は学会を終えた後、カウンセリングを受けているバリー。フレッチャー先生はバリーが何か隠していると疑っています。デニスやパトリシアが人格のリーダーを担当している一方、他の人格を「ビースト」という鮫肌のように頑丈で、少しの段差があれば壁もよじ登れ、怪力の持ち主の作り話を聞かせてビビらせていることを話します。

フレッチャー先生はもともとの人格のケビンの本当の名前を知っている、本当の名前で呼べばケビンという元の人格と話せる、しかしそれをしないのはすべての人格がそれぞれ素晴らしいもので、穏便に過ごして欲しいからとかなんとか言ってました。

ケビンは厳しい母親に育てられ、虐待を受けていました。3歳の頃に自己防衛としてデニスというすべて言われた通り完璧にこなす人格を生み出します。そんなケビンの父親は列車事故によって命を落としていたということが明らかになります。(もしかするとアンブレイカブルの「フィラデルフィアでの乗客131人が死亡した列車事故」に巻き込まれた?)そして母親は不安定になり、ケビンを虐待したのでした。

 

外との通信

ケイシーは体を横になった状態で、眠りから目を覚ますと、ヘドウィグが背中にぴったりくっついて横になっていました。起き上がるケイシー。
ケイシーは話の流れでヘドウィグは自分の部屋の窓際に置いてあるCDプレイヤーをかけながら踊りを見せることになりました。
ヘドウィグの部屋に入れてもらうケイシー。窓から逃げ出そうと考えていたケイシーは落胆します。
ヘドウィグの言ってた窓とは絵に描いた窓でした。

ケイシーはここから逃がして欲しいとヘドウィグにお願いします。
すると、ヘドウィグはデニスから盗んだトランシーバーを渡します。
ケイシーはトランシーバーの電源を入れるなと言われましたが、電源を入れ助けを呼びますが、トランシーバーの相手にはいたずらだと思われ、信用されませんでした。
ヘドウィグはケイシーに裏切られ、怒り、デニスの人格に入れ替わります。

再び監禁部屋に戻されたケイシー。デニスはケイシーに上着が汚れているからと脱ぐように指示され、上着を渡します。ケイシーはさらに下に服を着ており、肌の露出はありません。扉を閉められる前の好きにドアの近くに落ちていた釘を拾って隠し持ちます。

 

ケイシー性的虐待の過去

ケイシーは幼少期に父親と父親の弟(叔父)の3人で鹿の狩のキャンプに来ていました。父親に狩を教わるケイシー。テントで獲物の鹿を待っていると、そのまま父親は寝てしまいました。そこに叔父がやって来て、散歩しようよとケイシーをキャンプから離れたところに誘います。

叔父は動物ごっこやろうとか言い出し、岩陰に隠れてこっちきてというので、ケイシーが向かうと、なぜか裸になっていました。ケイシーに動物は裸だろう、服を脱ぎなさいと言われ、その時に初めて叔父からおそらく性的な虐待を受けます。
おそらくことが終わった後、テントに戻ってくる叔父に向かってケイシーはショットガンを向けます。さすがに引き金は引けずに、叔父にショットガンを取り上げられてしまいます。

それからしばらくしてケイシーの父親は心臓が悪く、亡くなってしまいました。ケイシーは叔父に引き取られ、それからおそらくずっと虐待を受けていたようでした。

 

24番目の人格「ビースト」

もうすぐビーストが現れるというケビンの中の人格たち(群れ)。デニス?バリー?はフレッチャー先生に今すぐ来て欲しいとメールを20通送りつけます。そのメールに気づいたフレッチャー先生は彼の住む場所に向かいます。

大きな門のある扉にタクシーで乗り付けて、そこにいたデニス?バリー?に招き入れられるフレッチャー先生。
何か隠していると疑うフレッチャー先生はドアに鍵がかからないように鍵穴にハンカチを詰めて、トイレに行く振りをして、フレアの監禁されている倉庫部屋の扉を開けます。
フレアが横たわっているのに気づいたフレッチャー先生は彼がこんなことをしていたことをもっと早く気付くべきだったと言います。気づいたら男はフレッチャー先生の後ろに立っていました。催眠スプレーをかけて眠るフレッチャー先生。再びフレアの監禁されている部屋の扉が閉まります。

男は花屋で花を買い、電車の来るプラットフォームに花を添えました。
そして到着した電車に乗り込みます。回送電車なのか、電車倉庫のようなところで電車の電気が消えます。男は身を低くし始め、再び起き上がると、筋骨隆々になっており、電車の上に素手でよじ登り走って監禁部屋へ戻って行きました。男はビーストの人格になっていたのでした。

意識朦朧としている中、フレッチャー先生はペンで紙に何か書いています。すると、ビーストは戻って来ました。フレッチャー先生を後ろから羽交い締めにし、そのまま圧死させました。

その頃、ケイシーは拾った釘でドアをこじ開け、パソコンに録画された動画から鍵の場所を見つけ、抜け出そうとしていました。
クレアとマルシアを助けようと、倉庫部屋を開けると、マルシアの腹部は食われた跡があり、すでに死亡しているようでした。隣の部屋を開けるとクレアがおり、名前を呼ぶもちょうどビーストに食われている最中でした。
驚いたケイシーは倉庫部屋の扉に鍵をかけます。

ケイシーはフレッチャー先生の遺体のある部屋に入って出口を探しますが、見つかりません。すると、フレッチャー先生の書き残したメモを見つけます。
そのメモには「彼の名前を呼んで ケビン・ウェンデル・クラム」と書かれていました。

 

元の人格ケビン・ウェンデル・クラム

倉庫部屋の扉の鍵もビーストの怪力によって簡単に破られました。ケイシーの元に忍び寄るビーストでしたが、ケイシーはメモの通り、「ケビン・ウェンデル・クラム」と名前を呼びます。

ケビンの人格に戻る男。ケビンは何が起こったのか理解できないでいました。「2014年9月18日のバスの中からの記憶がない」というケビンは自分が殺してしまったことを知ります。そしてケイシーに殺してくれ、ショットガンは後ろの棚に隠してあって、弾丸はロッカーに置いてあると伝えました。
そして人格が再び変わって行きます。

ケイシーはショットガンを見つけ、フレッチャー先生が鍵のかからないようにハンカチを詰めていたおかげで、部屋を抜け出せ、ロッカーを探し見つけます。
ロッカーでショットガンの弾を見つけたケイシーはビーストに襲われながらも、ビーストに発砲するも俊敏な動きに追いつけずに弾が当たりません。

母親からの虐待の影響なのか、汚れのあるものを許せないビーストは何ものうのうを暮らしている人を食いたい衝動に駆られています。
牢屋のようなところにケイシーは逃げ込み、迫って来るビーストを狙い撃ちします。2発胴体に打ち込みますが、怯みません。そしてショットガンは弾切れになってしまいます。

ビーストはその怪力で牢屋の鉄格子を広げていきます。手を伸ばし、ケイシーの上着を破ると、見えた肌には数々の虐待の跡らしき傷が見えました。
それに気づいたビーストは「お前は他のやつと違う、汚れていなかった。お前は他のやつよりも進化している」と見逃し、去っていきました。

 

ケイシー保護される

ケイシーは牢屋の中で憔悴していると、その建物の外にいた警備員のような男性に助けられました。ケイシーは外に連れ出され周りを見渡すと、閉じ込められていた場所は動物園の管理棟の地下でした。

ケイシーは救急車でビーストに噛まれた足を治療してもらい、パトカーの後部座席に座っていると、警察官がやってきます。警察官は保護者の叔父さんが来てくれたよ、とケイシーに伝えます。ケイシーは動かず警察官の顔を見つめるのでした。

 

あるアパートの一室

鏡を前に会話するデニスたち(群れ)。弾がまだ体に残ったままだと話し、作り話だと思っていたビーストは本当にいたんだと喜ぶヘドウィグ。これから僕たち(群れ)でビーストとうまくやっていこうと話すのでした。

 

ラストシーン

あるダイナー(レストラン?)のテレビでは今回の動物園での殺人事件のDID(多重人格障害)の犯人についてある名前を付けようというニュースが報道されているのを見て、一人のカウンターに座っている客が「こんな事件10年前にもあったわね、あれはなんて名前だったかしら?」というと、たまたま隣に座っていた「アンブレイカブル」の主人公・デイヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)が「ミスター・グラスだよ」というのでした。

 

エンドロール後

「スプリット」と「アンブレイカブル」が交差する「グラス(Glass)」2019年公開という告知がありました!!

 

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誘拐された理由は?

デニスがケビンの中の「ビースト」が食べるための”汚れた女性”としてクレア、マルシア、ケイシーは誘拐されたようです。

 

ケビンの中の24人の多重人格

覚えている範囲でまとめます。間違えてたらごめんなさい。
本名の「ケビン・ウェンデル・クラム」と呼ばれると元のケビンに”照明が当たる”(人格に変わる)

  • ケビン・ウェンデル・クラム
    元の人格。
  • デニス
    完璧主義で潔癖症の人格。群れ(人格)のリーダーの一人。
    メガネをかけて、黄色いハンカチを持ち歩いている。
    ケビンが母親から虐待を受けていた時にケビンを守るためにできた人格。
    ビーストのために女子高生3人を誘拐した人格。
    裸の女性が踊るのを見たい衝動にかられる。
  • バリー
    群れ(人格)のリーダーの一人。
    洋服のスケッチが好きでスケッチブックを大事にしている。”照明”を管理できていたが、ヘドウィグに”照明”を奪われる?
    大雑把な性格。地面に散らばったゴミも気にしないでそのまま歩く。デニスと名乗ったりする?
  • パトリシア
    女性の人格。群れ(人格)のリーダーの一人。
  • ヘドウィグ
    9歳の少年の人格。途中から”照明”を自由に持てるようになる。
  • ジェイド
    糖尿病を患っており、インシュリン注射をしている。
  • オーウェル
    歴史に詳しい。
  • ビースト
    超人的な力を持ち、少女を食らう。

 

24番目の人格「ビースト」とは

精神が肉体に影響を与えた凶暴な人格。ショットガンをくらいながらも動ける皮膚を持っている。結局、撃たれた弾丸は体に残ったままのようでしたが。

  • 「ケビン・ウェンデル・クラム」の中の人格(群れ)の一つの人格
  • 母親の列車事故の関係からか電車の車両でビーストの人格に”照明”が当たる(その人格に入れ替わる)
  • 鮫肌のように硬い皮膚
  • 一番大きい体格の人格
  • 壁に少しの隙間があればよじ登ることができる
  • 鉄骨を曲げるほどの強い筋力
  • 汚れて、罪の意識なく”眠っている(ぬくぬく生きている?)”少女を食べる

ケイシーの体の傷を見て、虐待を受けていることを知ったビーストは「お前は他のやつと違う、汚れていなかった。お前は他のやつよりも進化している」と見逃しました。

 

アンブレイカブルとの繋がり

「スプリット」は「アンブレイカブル」の10年後の話

この映画のラストシーンでニュースを見ている客とデイヴィッド・ダンの会話で、「アンブレイカブル」の事件の10年後ということと、いわゆる超人が存在するヒーロー映画の「アンブレイカブル」の世界観の映画ということがわかりました。

 

ケビンの父親の列車事故

ケビンの父親は列車事故で亡くしています。これってもしかして、「アンブレイカブル」でイライジャ(ミスター・グラス)が起こしたフィラデルフィアで乗客131人が死亡した列車事故の被害者ってこと??深読みしすぎか?
そして母親は不安定になり、ケビンを虐待するようになります。

 

次回作「グラス(Glass)」は2019年1月18日公開!!

エンドロール後にテキストだけで、映像はありませんでしたが、続編「Glass」が2019年1月18日の告知がありました!!

「アンブレイカブル」よりブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン、「スプリット」よりジェームズ・マカヴォイとアニヤ・テイラー=ジョイが出演する予定とのことです。

映画タイトルの「グラス」というのは「アンブレイカブル」の悪役?のイライジャ・プライス(ミスター・グラス)のことかな。「アンブレイカブル」の最後では警察に逮捕され、精神病院に入りましたミスター・グラスが再び出てくるのかな。

「スプリット」と交差するという告知なので、ミスター・グラスと今回のビースト(というより群れかな?)デイヴィッド・ダンの3人が関わっていくヒーロー映画になるのでしょうね。つまり「アンブレイカブル」「スプリット」「グラス」の3部作ってことかな。すごく気になります。

 

前作「アンブレイカブル」のあらすじ

フィラデルフィアで乗客131人が死亡するという悲惨な列車事故が起きた。その中で、中年警備員のデイヴィッドはかすり傷1つ負わずに唯一生き残る。ある日彼の元に、イライジャと名乗る人物から手紙が届き、ディヴィッドは会いにいく。

コミックのコレクターであり、コミック関連の画商をしているイライジャ(ミスター・グラス)は、些細なことでも骨折してしまう骨形成不全症という難病を持って生まれ、今まで何十回と骨折してきた男だった。そのような病気を持つため、彼は外出しにくく、コミックにはまるようになって今ではそれを生業にしているということだった。そのような生涯から、彼は体の脆い自分とは対極に位置する堅固な人間が存在するはずだと考え、それはコミックのようなヒーローであると信じていた。
ディヴィッドと出会ったイライジャは、その自分の考えをディヴィッドに伝えるが、彼は当然信じない。しかし逆にイライジャはディヴィッドこそ自分が探し求めていたヒーローであると確信する。

イライジャの考えを否定したディヴィッドだったが、思い当たる節はいくつもあった。
イライジャと出会って以来、それまで気のせいだと思っていた、無意識のうちに危険人物を察知する能力を自覚し、雑踏の中からまったく面識もない(事件すら発覚していない)少女暴行監禁犯を探知する。そのほかにも驚異的な筋力など、イライジャが言うヒーローの能力を持っていた。

自分の力を確信したディヴィッドは、少女暴行監禁犯をその能力で探し出して倒し、被害者を助け出す。そしてメディアは謎のヒーローの話題で持ちきりになる。

ディヴィッドは、イライジャに感謝するため、彼のギャラリーに訪れるが、そこではヒーローを探し出すために、イライジャがフィラデルフィアの列車事故を始めとする数々の大規模事故を仕組んでいたことが発覚する。そして、ディヴィッドに通報されたイライジャは逮捕され、精神病院に入れられる。

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感想

あんまりお客さん入ってなかったな。レイトショーだったからかな。若い方も50代くらいの方もいました。きっと皆さんシャマランのファンなんだろうと勝手に想像。

24人の人格という宣伝文句でしたが、実際は10人くらいしか出てきてませんでした。

シャマラン監督って虐待を扱うのが多い印象。ケビンは母親から虐待を受けて、自分を守るために別の人格を生み出します。ケイシーは叔父に幼少期から性的な虐待を受けて誰にも助けられず、高校までずっと続いています。今回の事件後も警察に保護され、パトカーの中で座っていると、女性の警官から保護者の叔父さんが迎えに来てくれたよと言われます。
ケイシーは動かず、じっと警察官を見つめていました。警察官に助けて、とか何かいうものと思っていたのですが、何も言えないくらい叔父に対して怯えているということでしょうか。身体も傷だらけだったし、そうなるか。はじめに監禁されてマルシアがデニスに連れて行かれそうになった時も一人冷静だったのは虐待の経験があるからなんやねんね。悲しい。
ケイシーはビーストに襲われても生き残ったけど、結局は救われなかったって感じなのかな。クレアの父親もどうなったんだろう。

最後はビーストは捕まらずに逃げたし、ケイシーも救われたのかわからないし。なんだかモヤモヤ。シャマランらしいといえばシャマランらしいですが。
もしかしたら次回作の「グラス」で虐待を受けているケイシーをデイヴィッド・ダンが助けるのかな。

 

影響を受けた映画「籠の中の乙女」

M.ナイト・シャマラン監督が、「スピリット」を撮る際に、ギリシャ映画「籠の中の乙女」にインスパイアされたと語っていました。この映画を観ても面白いかもしれません。

ヨルゴス・ランティモス監督の「籠の中の乙女」で外の世界から隔離され、両親から奇妙な教育を施される3兄妹の末っ子を演じたマリア・ツォニさんは5月8日に亡くなったことでもニュースとなっていました。ご冥福をお祈りいたします。

 

まとめ

今回の世界観は超人・超能力とかそういうのが実際に存在する世界観の話でした。「アンブレイカブル」の身体が頑丈で、超人的な力のデイヴィッド・ダンしかり。
今作品の超人的なところはケビンの中の人格(群れ)が実際、肉体に影響を与えるというものでした。ケビンの中には潔癖症の人格がいたり、病気で薬を打たないといけない人格がいたり、そして超人的な肉体と少女を食べる人格がいたりと。

おそらく、デイヴィッド・ダン、ビースト、ミスターグラスが関係してくる2019年公開予定の続編「グラス(GLASS)」期待したいと思います!

 

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