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インフェルノ INFERNO 映画感想・ネタバレ 原作との比較 ウィルスは撒かれたのか

大ベストセラー作家ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズの映画化第3弾の作品。

原作では「天使と悪魔」→「ダ・ヴィンチ・コード」→「ロスト・シンボル」→「インフェルノ」の順番ですが、映画化は「ダ・ヴィンチ・コード」→「天使と悪魔」→「インフェルノ」となっています。

「ロスト・シンボル」はフリーメイソンのこと書いてるし、いろいろややこしいから、映画化しやすい「インフェルノ」を先に撮ったのかな。個人的にはダン・ブラウンの他の作品「デセプション・ポイント」の映画化も見てみたい。

トム・ハンクス主演作品は今年に入って「ハドソン川の奇跡」に続いて2作目。好きな役者なので、期待です。あと、謎解きキャンペーンの答えの一部も最後に書きました。
Cerca trova(チェルカトローバ)。

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物語の背景

日本では2010年以降から人口減少社会と問題となっていますが、世界的にみると人口爆発しており、問題となっています。その問題と詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇>を絡めたお話。

 

あらすじ

数々の謎を解き明かしてきた宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)が、人類滅亡の恐ろしい計画を企てている生化学者ゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇>に隠した暗号の謎に挑む。

ゾブリストは「このままでは人類は100年後に滅びてしまう」と言われるほどの深刻な人口増加問題の過激な解決策として、人類の半数を滅ぼす為のウィルスを生み出す。そしてダンテが予言した人類の“地獄”の未来図=<地獄篇>になぞり計画を実行する。「100年後の人類滅亡」または「今人類の半分を滅亡させて生き残る道」どちらが正しい未来なのか?宗教象徴学の天才に対して、生化学の天才が突き付けた挑戦状。ラングドン教授は地獄篇の暗号に挑み、その選択を迫られる。

出展:http://www.inferno-movie.jp/

 

キャスト

監督はこのシリーズではおなじみのアカデミー賞監督のロン・ハワードです。誕生日が一緒で勝手に親近感(笑)

  • ロバート・ラングドン教授 / トム・ハンクス
    ハーヴァード大学教授 宗教象徴学専門
    アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジのヴィクトリア様式の借家に住んでおり、幼少期の頃に井戸に落ちてからトラウマになり閉所恐怖症。両親から贈られたミッキー・マウスのヴィンテージの時計を愛用している。
  • 女医シエナ・ブルックス / フェリシティ・ジョーンズ
    「博士と彼女のセオリー」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、スター・ウォーズのアンソロジー作品「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」主演しています。
  • エリザベス・シンスキー / イシセ・バベット・クヌッセン
    世界保健機構(WHO)事務局長
  • クリストフ・ブシャール / オマール・シー
    監視・対応支援チーム隊長
  • バートランド・ゾブリスト / ベン・フォスター
    生化学者、遺伝・生物学の研究者
  • ハリー・シムズ / イルファーン・カーン
    総監。民間の危機管理組織の最高責任者。原作では危機管理組織のことを大機構と表現されてました。
  • ヴァエンサ / アナ・ウラル
    危機管理組織の工作員。

感想

原作を忠実に再現されていました。実際にイタリアのヴェネツィア、フィレンツェで撮影を行っているということで、ヴェッキオ宮殿の五百人広場、サン・マルコ教会、イスタンブールのアヤ・ソフィア大聖堂、そしてイェレバタン・サラユの貯水池。原作のイメージ通りで、話のテンポも良く、これは原作ファンも納得の作品じゃないかと思います。121分あっという間でした。

ロバート・ラングドンシリーズを撮っているロン・ハワード監督は毎回同じ展開なので、撮るのを嫌がっているとニュースで見かけたけど、このシリーズの特徴である、宗教・歴史と最新の科学とを絡めた話の展開を見事に再現できていたと思います。

ただひとつ最後のオチが原作と違っていました。原作を読んだ時に少し後味が悪くて、別の終わり方はなかったのかなと思っていたら、映画はそのもうひとつの方のオチでした。映画のオチの方がハッピーエンド?ではないけれど、見てみたかった終わり方でした。

ちなみにエンドロールのあとは何もないので、エンドロールが始まったら席を立ってもOK。

 

ネタバレ

生化学者、遺伝・生物学の研究者であるゾブリストは、世界保健機構(WHO)に雇われたクリストフ・ブシャールらに追いつめられ、教会の塔から飛び降りて自殺する。

ハーバード大学教授のロバート・ラングドンは、イタリアのフィレンツェにある病院のベッドで目覚め、この2,3日間の記憶がないことに気づく。ダンテの地獄の見取り図に基づいた幻覚を見るようになる。

担当女医のシエナ・ブルックスから頭部にかすれた銃弾が原因で記憶が無くなったと説明を受ける。そこへ突然警察官の格好をした女工作員ヴァエンサが現れた。近くにいた医師を銃で殺害し、迫ってくる。シエナはドアの鍵をかけ、その隙にラングドンはシエナに助けられる。追ってくるヴァエンサからギリギリで病院から抜け出し、タクシーを捕まえ、シエナのアパートに逃げ込む。

シエナのアパートで一息ついたラングドンは新しく着替えをもらい、それに着替える。シエナのmac bookで自分のGメールを確認する。そして、もともと来ていた上着のポケットをあさるとバイオハザードのマークがついた銀の筒を見つける。指紋認証がついており、ラングドンの指紋に反応して開いた。その中から小さいプロジェクターを見つける。

プロジェクターが映し出したのは、ダンテの地獄をボッティチェリが描いた「地獄の見取り図」だった。その見取り図からもともとその絵にはない、文字、文章、そしてゾブリストの名前が入っていることに気づく。

ラングドンとシエナはゾブリストのことを調べる。億万長者で遺伝学者であるゾブリストはこのまま人口が増加すると100年後には絶滅する、世界の人口を減らすための処置が必要だと考えていたことを知る。ラングドンは、ゾブリストが人類を絶滅させるウィルスを作ったのではと推測する。

アメリカ領事館にアパート近くのホテルにいると電話するが、それがきっかけで、工作員のヴァエンサがアパート近くのホテルに追ってくる。ブシャール達はラングドンのGメールにアクセスがあったシエナのアパートに迫っていく。

ラングドンとシエナは工作員のヴァエンサとブシャール達に気づき、逃げ出す。二人は、ゾブリストが「地獄の見取り図」に残した手がかりを元にフィレンツェへと向かう。

ヴァエンサを送ったのは、ゾブリストが依頼しているハリー・シムズという民間の危機管理組織(便利屋)の総監だとわかる。シムズはゾブリストからビデオメッセージを預かっており、24時間後(ウィルスの散布後)に公開するようにと依頼されていた。シムズは依頼を破ることになるが、その場でビデオメッセージを確認する。その映像にはゾブリストがウィルスによって人口を減らすというものだった。

ブシャール達はWHOのエリザベス・シンスキーがウィルスの散布を阻止するために雇ったことがわかる。ビデオの内容にショックを受けたシムズはシンスキーに協力を申し出る。

手がかりを元にダンテのデスマスクを手に入れたラングドンとシエナ。デスマスクの裏に新たにメッセージ(手がかり)を見つける。その手がかりから、ヴェネツィアではないかと推測する。

すると、そこにブシャールが一人でやってくる。ラングドンに「シンスキーはウィルス兵器を使って、大儲けするために奪おうとしている」と告げ口をする。ラングドンは記憶が曖昧なため困惑する。

ラングドンとシエナ、そしてブシャールの3人でヴェネツィアに向かうが、列車の途中でラングドンは記憶を断片的に取り戻す。その記憶から真実を言っていないブシャールがウィルス兵器を使って、大儲けするために奪おうとしていると推察する。ラングドンとシエナはブシャールを巻いて逃走する。

ラングドンとシエナはヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂でウィルスの場所がトルコのイスタンブールのアヤ・ソフィア大聖堂だと突き止める。そしてブシャールが追ってくる。追われているところでシエナがゾブリストの恋人であったこと、ゾブリストに何かあったときには、代わりにウィルスの拡散をすることになっていたことを知る。

この時、ラングドンがフィレンツェの病院で目覚めた理由がわかる。ラングドンは昔、シンスキーと恋仲であり、象徴学に詳しいラングドンに暗号の解読を依頼する。だが、ラングドンには断わられる。そこを危機管理組織が拉致し、ラングドンが自ら暗号の解読をするように芝居を打って仕向けたのだった。

ゾブリストの死を知ったシエナはゾブリストを保護していた危機管理組織に依頼していた。

ウィルスはビニール袋に入れられ、イスタンブールのイェレバタン・サラユ地下宮殿の貯水池にあることがわかる。WHOチーム、ラングドン、シムズ、シンスキーが駆けつける。一方、シエナはゾブリスト支持者のトルコ人2人とビニール袋を爆破して細菌を拡散しようと画策。

ウィルスの奪い合いになり、シムズはシエナに殺され、トルコ人2人も殺される。シエナは自らの命と引き換えに爆弾を爆破し、ウィルスを拡散しようとするもウィルスは拡散されることなく、WHOが保護する。

数日後、ラングドンは自国への帰り際、今回の騒動で借りていたダンテのデスマスクを美術館にこっそりと返して、去っていくところで終わり。

(エンドロール)

 

原作との違い

最後のイェレバタン・サラユでの貯水池のシーン。映画だと、ウィルスの入ったビニール袋はプラスチック製の隔離ケースみたいなのに入れられて、無事に散布されるのを防ぎましたが、原作だと違います。

原作では貯水池で見つけた時にはすでにビニール袋は破けていました。それも一週間前から。現場となった場所では一週間前からコンサートが開催されており、世界中から観客が来ています。気づいた時にはもうウィルスは世界中に広がっていた(パンデミック)というオチでした。

 

ゾブリストの作ったウィルス”インフェルノ”とは

映画の中では世界の半数を殺すウィルスとだけ話が出ていましたが、原作ではちゃんとどういうウィルスだったのか出てきます。

ゾブリストの作ったウィルスはDNAを改変する空気感染のウィルスで、6日間で世界中の人が感染する。ある一定の人だけ、世界人口の3分の1に発症し、発症したものは生殖機能が機能しなくなるというもの。その後も子孫に受け継がれ、そのうち少数に影響を及ぼす。まさに遺伝子テロ。

昔、黒死病が多数の人を死に追いやったことにより、文明が開花、人類が存続したことで、今回も同じように人口をウィルスによって減らし、人類を存続させるという考えでゾブリストは行いました。

原作ではウィルス発見の6日前にすでに撒かれ、世界中に広まってしまいました。WHOはそのウィルスをもとに解析して、DNAをもとの形にもどすように設計した変種を作り出そうということで終わっていました。続編がまだ出ていないので、どうなったのか気になるところです。早く読みたい!

 

まとめ

原作とは違い、無事ウィルス散布を防げたというみてみたかった結末で原作ファンもそうじゃない人も楽しめる話になっています。もし続編にロスト・シンボルをやるならウィルスが蔓延された世界で、フリーメイソンやら超能力やなんやらの話なんてごちゃごちゃ過ぎますもんね。

トム・ハンクスもハマり役です。ミッキーマウスの腕時計はさらわれたときに壊れたのが気になったけど、爆弾を回収した後にシンスキーから腕時計は戻ってきました。修理された様子でよかった。

原作を読んだ人も、読んでない人も、原作を読みたくなる映画でした。おすすめです。

 

謎解きキャンペーンの答え一部

映画 インフェルノ inferno 感想 ネタバレ

映画インフェルノは公開を記念してイタリアのフィレンツェへ5日間の旅行が当たる謎解きキャンペーンを開催中です。詳しくは下記URLから
https://inferno-code.jp/
キャンペーン期間は9月23日(金)~11月30日(水)

ほとんどが書店に足を運ばないと問題がわからないので、一部ですがわかった答えをネタバレします。見たくない人のために一応、文字の色を白色にしているので、ドラッグやctrl+aなどで確認ください。スマホの人は白文字をタップでコピーしてメモ等に張り付ければ見えます。イタリアへの応募は5つの正解からなのでこれで応募できますけど、10問全ては書店で問題を確認してください。書店で問題を見つければ追記するかもしれません。

11月27日、codeⅢとcodeⅣを追記しました。

codeⅠ 日曜にフィレンツェで山を見つけた

DEMON

codeⅢ 原作本を見よ

じごく

codeⅣ 角川文庫ミステリーフェアを見よ

DANTE

codeⅥ codeⅠを解いたら姿を現わすだろう

かいぶつ

codeⅦ TOHOシネマズマガジンまたは映画ポスターを探せ

ヴェネチア

codeⅧ 映画ポスターを探せ

MEMORY

codeX HPをくまなく探せ

いすたんぶーる

 

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